desk

 彼の唇をゆっくりと舐めてやる。口を開けるように誘う。下から上へ向け、固く閉ざした唇の間を開けるように促す。
 彼はまだ唇を開けない、目をぎゅっと瞑って、体は何をされてもいいように力んでいて、僕はそれを一瞬で崩すのが好きだ。
 服の中に手を入れて、肌を沿いながら乳頭を目指す。
「はぁっ……」と影山の吐息が声になった。力む力が強い。肩に力が入っている。教壇を背に、両手を乗せ立っていて、僅かに震えている。外はまだ充分と明るいので、廊下に誰かが通るのを心配して、横を向こうとする。それを僕が片手で顔を掴んでキスをする。
「お前、ま……じで……や……めろ」
「そういってもさぁ、そんな顔で王様が誘ってくるんじゃない。さっさと終わらしてあげるよ。抵抗しなければ早くすむ」
「くそ、めっ……がね!」
 乳頭を弄らず、全体を撫でる。唇はまだ閉ざされたままだ。
「影山、最後までしないから口開けて」
と僕は言ったが、影山は首を横に振る。「なんでさ」少し怒り口調でぼくは言った。
「つ……れぇ……。下……つらい」
「すごいね。固いよ? どうする?」
 影山は答えない。僕は彼の乳頭を摘まんだ。「あっ!」影山は驚き声を出す。体からは力が抜け、口を開けた。僕は舌を入れると、逃げるのを忘れている舌を絡める。片手で乳頭をいじると舌が震えた。出せない声が震えている。
 唇を離す。影山の体は教壇にもたれ、僕を下から見上げる様子だ。もう隣を見る余裕などない。僕しか見えてない。口がふやけているように、あいている。
「どうする?」僕は聞いた。
「……トイレ連れて行け」
「連れって行ったら?」僕は無表情で問う。彼は眉間に皺を寄せる。そうして、自分を恥じるように片手で顔を隠して言った。
「俺を……抱けよ」
 

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